相川コータロー作品集

止み星

作:相川コータロー

今を全力で走り抜ける青年の言葉。


 故郷を離れて走り出した。
 昔から持ってる夢を追いかけ始めた。

 周りの皆は口を揃えて言いまくる。
 「現実を見なさい」って耳にタコが出来る程だ。

 お前らの言う現実何て知らねぇよ。
 俺は俺の見たい現実を見る為に生きてんだよ。

 聞き慣れた悪口を糧に今も生きることに必死こいてる。
 指を差されまくって、馬鹿にされて、挫けそうな時もあった。

 それでも進まなきゃ変わらない。思ってるだけじゃ意味がない。
 思いついたことはやってみなきゃ分からない。

 失敗とは友達さ。いつも顔を合わせて遊んでくれている。
 今となっちゃ失敗がないとダメだって分かる。

 成功するだけが人生じゃない。失敗するだけが人生じゃない。
 良いことも悪いこともある。経験することが人生だ。

 俺だけの人生を、俺が楽しめなかったら、そんな人生意味がない。
 意味ない人生を意味ある人生に変える為に。

 俺自身が必死にならなきゃ、馬鹿みたいじゃないか。
 ダメダメな俺とは今日でおさらばだ。

 俺が「これで良い」って言えたら、その時点で100点。
 毎日叩き出す最高点数を積み重ねて、気付いたら俺は変わってた。

 こんなクソな俺でも、俺自身が一番俺に期待している。
 「こんなもんじゃねぇ」って人一倍気持ちを強く持っている。

 「気持ちだけじゃどうにもならない」って言葉が溢れる現実よ、退け。
 「どうにもならないって思うから気持ちが付いて来ない」って言葉を、聞け。

 「言うことだけは立派で何が出来た!!」って言われまくった。
 「うるせぇ、言う所から始まるんだよ!!」って大声で叫んだ。

 気持ちを言葉にして始めるんだ。
 スタートボタンを押して、走り出すんだ。
 ゴールまで駆け抜けるんだ。
 出せる最高速度で運転するんだ。

 ダメかも知れない。上手く行かないかも知れない。
 それでもチャレンジを止めずに歩くんだ。