相川コータロー作品集

Invisible

作:相川コータロー

目に見えないけれど、何かを一生懸命伝えようとする不器用な男の言葉。


俺なんて出来損ないだって思っていた。
誰にも認めてもらえなくて泣いていたんだ。
悲しくて助けを求めていた。
そんな時にお前が「頑張ったな」って言ってくれた。
認めてくれたのに、その気持ちを伝えられなくてごめん。
本当は嬉しかったんだ。遅くなったけどありがとう。

俺なんてダメ人間だって思っていた。
誰にも必要とされてないって落ち込んでいたんだ。
死にたくなって逃げ出したんだ。
そんな時にお前が「一緒に居れて嬉しいよ」って言ってくれた。
必要としてくれたのに、その気持ちを伝えられなくてごめん。
本当は嬉しかったんだ。遅くなったけどありがとう。

俺なんて、俺なんてって、言ってるだけじゃ暗くなってしまう。
だけど、暗闇から抜け出すことは簡単じゃなくてさ。
独りで色んなことに悩んで生きてるんだ。
社会はそんな俺に「役立たず」って言ってるみたいで嫌なんだ。
それでも、お前が居てくれて嬉しかったんだ。

ずっと独りだって思っていたから。
助けてくれたお前にちゃんと言いたい。
「ありがとう」って。
心の底から思いっきり言いたい。
「ありがとう」って。