相川コータロー作品集

淵叢は晦冥で

作:相川コータロー


 人の胸中から這い出た負の連鎖が収束するクレーター。
 集積した劣等感や嫉妬などが殺気立つ病的犠牲の収集。

 湧き出る悪魔的な愛の言い訳に心身が呑まれた。
 後戻り不可能な堕落に魅せられてスーサイドが共鳴した。

 咽び泣く叛逆者達を侵食する歪んだ思い込みと一筋の光明。
 狂気と崩壊を根本の価値観とする指導者の出現と洗脳の始まり。

 響き渡る狂気的罵声が生んだのは、人の精神を破壊する思想。
 愛着と勘違いした執着で関係切断に追い込まれる犠牲者。

 剥がされた過去のレッテルが無能のレッテルに替わっても気付かない。
 走り出す犠牲者達の愚行と社会の否定で世界が滅亡した。

あとがき

 題名は、「えんそうはかいめいで」と読みます。